2025-11-23
#20 拘縮鼻の再手術 崩れた鼻を再び蘇らせることはできるのか?
拘縮鼻は、鼻の整形手術後に起こる最も深刻な合併症の一つで、鼻筋が硬くなり引きつり上がり、鼻先が巻き上がり(アップノーズ)、鼻の穴が過度に見えるブタ鼻の形に変形するのが特徴です。拘縮鼻の再手術は、単純な形状の復元ではなく、再建に近い手術であり、高度な技術が求められます。本記事では、実際の症例を通して、拘縮がなぜ発生するのか、どのように復元可能なのか、そしてどのような材料と原理が使用されるのかを詳しく解説します。

拘縮鼻は鼻の整形手術後に現れる最も深刻な合併症の一つで、鼻筋が硬くなり引きつり上がり、鼻先が巻き上がり(アップノーズ)、鼻の穴が過度に見えるブタ鼻の形に変形するのが特徴です。また、鼻柱が鼻翼よりも上に上がり、鼻先は厚く丸くなり、鼻筋は片側に曲がり正中線から外れる形が同時に現れることがあります。拘縮鼻の再手術は、単純な形状の復元ではなく再建(Reconstruction)に近い手術で、瘢痕(Scar)、カプセル(Capsule)、拘縮した組織をすべて剥離・除去し、短くなった組織を伸ばし、人体由来の軟骨で鼻の構造を再び立て直す高度なテクニックが必要です。今回のドクターズブログでは、拘縮鼻患者の実際のケースを通して、拘縮がなぜ発生するのか、どのような過程を経て復元可能なのか、そしてどのような材料と原理が使用されるのかをSH美容外科のキム・ソンフン院長の視点から解説します。拘縮鼻の再手術、鼻再建、鼻の瘢痕除去、肋軟骨ベース再建術、鼻柱延長術について悩んでいる方々に最も実質的な案内となるでしょう。顔デザイナー SH美容外科 キム・ソンフン院長
「手術後時間が経つにつれて、鼻がどんどん巻き上がってきます」
数ヶ月前、診察室を訪れた患者さんはタイから来た29歳の女性でした。
韓国は2回目の訪問で、初回訪問時に受けた鼻の整形手術のために再び来院されたケースでした。
彼女が椅子に座るやいなや語ってくれた言葉。
「先生…時間が経つにつれて、私の鼻がどんどん上を向いてきます。
最初は大丈夫だったのですが、今は笑うととても不自然です。鼻先が固まって、鼻筋も曲がってしまいました。」
正面写真を一緒に見ると、すでに拘縮が始まっている典型的な状態でした。



鼻筋の上に**瘢痕(Scar tissue)**が固まって盛り上がった形
鼻筋が正中線から外れて右に曲がっている
鼻先は厚く丸く、
鼻柱(Columella)が鼻翼よりも上に上がっている状態
一見してブタ鼻(Upturned Nose)の様相
横顔を確認すると
鼻が巻き上がりながら鼻先が上に引っ張られ、
鼻柱は後ろに押し上げられ鼻翼よりも上に上がった典型的な拘縮。

この方の悩みは誰が見ても深刻な状況でした。
患者さんがおっしゃいました。
「このような鼻でも本当に再び蘇らせることはできるのでしょうか?」
拘縮鼻とは何か?
拘縮(Contracture)は、組織が収縮して硬くなり、鼻を引き上げる現象です。
拘縮の核心的な原因
- 炎症後の瘢痕過増殖
- 剥離範囲不足 or プロテーゼ圧迫
- 皮膚・軟骨・軟部組織の萎縮
- 以前の手術での過度な剥離、過度な引き上げ
- プロテーゼの透けまたは位置移動
拘縮がひどくなると現れる典型的な変化
- 鼻がどんどん上に持ち上がる
- 鼻先が丸く・厚くなる
- 鼻柱が後ろに巻き込まれ上に引っ張られる
- 鼻筋が曲がり硬くなる
- 鼻が短くなったShort Nose + Upturned nose + Alar retractionを伴う

どのように蘇らせることができるのか?実際の再建アプローチ
拘縮鼻は単純な「再手術」ではなく「再建(Reconstruction)」です。
以下の手順を必ず経ます。
1. 拘縮した原因組織の除去
- 瘢痕(Scar capsule)の完全剥離
- 拘縮の核心的な原因
- 硬い瘢痕が鼻を上に引き上げる
- 瘢痕とプロテーゼ間の癒着も除去

短くなった組織を「伸ばす」過程
- 短くなった内部組織に微細な切り込みを入れて伸ばす(Release technique)
- 鼻柱・内側軟骨を長く復元
- この段階が不十分だと再手術後も再び拘縮します。
2. 鼻構造の再建(Foundation work)
- 肋軟骨(寄贈または自家)で柱を立てる
- 拘縮により鼻柱・鼻先の支持体が崩れているため
- 丈夫な柱(Columellar strut + Extended spreader graft)で下方向への支持力を確保します。
- 鼻先は耳介軟骨で自然に仕上げる
- 丸い形状を維持
- 硬さの緩和
- 自然な光沢・動きを確保
- 鼻柱(Columella)の延長
- 鼻柱が鼻翼よりも上にある状態を下に「引き下げ」て本来の位置に復元します。

3. 鼻筋の再建
- 軟骨を重ねて「上がらないように」逆回転(derotation)を誘導
- この過程が核心です。
- 過去の拘縮のように再び上に引っ張られるのを防ぐ役割をします。
- プロテーゼ(シリコン)の再使用が可能
多くの方がこのように質問します。
「拘縮が起こったらシリコンを使ってはいけないのではないですか?」
→必ずしもそうではありません。
シリコン自体が問題というよりも
- 間違った位置
- 剥離不足
- 炎症発生後の管理不十分
が本当の原因である場合が多いです。
必要であればシリコン、あるいは
肋軟骨 / 寄贈真皮 / 真皮脂肪を鼻筋に使用します。
正解は一つではなく、ケースバイケースです。
拘縮鼻手術後
正面の変化
- 鼻筋の上の丸い瘢痕を除去
- 鼻が正中線に戻る
- 鼻柱が鼻翼よりも下に下がり正常な位置を回復
- 鼻先の膨らんで丸かったボリュームが減少

側面の変化
- これ以上上を向かない
- 鼻先が長くなり自然な角度(Projection)を形成
- 拘縮の特徴であったアップノーズが消失
結果的に
「最後に見た正常な鼻の姿」に近い構造に復元されます。

顔デザイナー キム・ソンフン院長の考察
「拘縮鼻は手術技術ではなく、解剖学的理解と復元哲学の問題です。」
崩れた構造を無理に立て直すのではなく、
硬くなった場所をほぐし、短くなった場所を伸ばし、
不足している部分を正確な材料で補完してこそ
二度と崩れない鼻になります。
私はいつもこのように申し上げます。
‘拘縮が起こったからといって終わりではありません。
組織が許す範囲内では十分に蘇らせることができます。’
難しい鼻ほど、より繊細に、より深く見つめれば
道は見えます。
FAQ
Q1. 拘縮鼻は再び元の状態に戻ることができますか?
はい。瘢痕除去 + 組織延長 + 構造再建が一緒に行われれば十分に可能です。
Q2. 拘縮がひどくてもシリコンを再び使うことはできますか?
場合によっては可能です。シリコン自体が問題というよりも、使用方法が問題だった場合が多いです。
Q3. 拘縮再手術はいつ可能ですか?
組織が柔らかくなる6ヶ月以降が目安ですが、「組織の状態」がより重要です。
Q4. 拘縮が再び起こる可能性はありませんか?
適切な軟骨再建と瘢痕除去が行われれば、再発の可能性は著しく低くなります。
Q5. 鼻先が大きく上を向いたアップノーズも改善されますか?
はい。鼻柱延長 + 軟骨柱再建 + 皮膚延長で十分に矯正されます。
Q6. 鼻が大きく曲がってしまいましたが、再建は可能ですか?
正中線調整、瘢痕除去、軟骨再配置により、かなりの部分が矯正可能です。
SH美容外科医院